iletegia – イレテギア

ペイバスク(バスク地方)で何より多く目にする動物は羊! 彼らのおかげで作られるオッソーイラティチーズはAOC(Appellation d’Origine Contrôlée、原産地統制呼称)に認定されており、その美味しさと言ったら一度食べたらやみつきになること間違いなし。

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羊たちは一年に一度、毛を刈られます。毎年千トンもの毛が刈られているそうです。
さて、一体この後、これらの羊毛はどうなっているのでしょうか、、、?

1960年までは地元の羊毛を使用していた農家もありましたがあまりに手間暇がかかるのでその後はどこも羊毛を利用して製品を作ることをやめてしまいました。刈られた毛はポルトガルや中国に輸出していたのです。その後、輸出先の国も羊を飼い始め、羊毛は売れなくなってしまいました。ほとんどは捨てられていました。

5年前から最も美しい村、サールの若者がどうにかして地元の羊毛を利用出来ないかと立ち上がりました。アニャとアイトールの二人です。

彼らは生まれ育ったサールに工房を設置し、地元の羊毛を利用した製品を作っています。初めたばかりの頃は助言してくれる賢者も道具もなく、手探りで始めましたが今ではしっかりと基盤が出来ています。

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製品を作り出すまでには様々な工程が必要です。二人が使用している機械は1930年製造の
もの。巨大なこの機械はアルザス地方から運ばれて来ました。いくつかに分解してトラックで運んで来たのできちんと作動しなかったらどうしよう、、、! と恐る恐る組み立てたところ何の問題もなく完璧に動いてくれて一安心。昔の機械はコンピュータ仕掛けでないのでわかりやすくしっかりしているそうです。

ペイバスクにいる三種類の羊(マネチ2種+バスコ・ベアルネーズ)から出来た羊毛製品。もちろん個性的! しっかり丈夫で雨をも防ぎ、夏は涼しく冬は暖かく楽しめます。

アニャとアイトールはサールの朝市(マルシェ)で毎週木曜日に出店しています。素敵な製品に生まれ変わったペイバスク印の製品を是非とも手にとって感じてみてください。

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